■概要
・レーザフォーカシングホルダは、光ファイバーからの発散光を、顕微鏡対物レンズでコリメート光に変換するホルダです。
・光ファイバ素子保持部の位置決めは、光軸に対し直交するYZ軸につき、差動マイクロメータヘッドによる芯出し調整が可能です。
・光ファイバ素子保持部は、キネマティック機構により支点を基準としたあおり角度（角度 βθ）の微動調整も可能です。上方のツマミがβ角度調整、下方のツマミがθ角度調整となります。
・対物レンズ保持部は、光軸方向 (X軸) のフォーカス微動調整が可能です。
・ホルダユニット全体の傾斜角度β（β2と呼称）も微調整可能です。調整ツマミは下側に付いています。
・本製品には、FCレセプタクルと対物レンズ (×10) を標準装備しています。
・光ファイバのレセプタクルについて、SMA型の対応も可能です。お問い合わせください。
・対物レンズについて、レンズ倍率の変更などにも対応しています。お問い合わせください。
・ホルダには、φ20mm L＝60mmのポールを標準装備しています。

■使い方
・光ファイバのFCコネクタ（ネジ締め方式の光コネクタ）の先端を、本製品の左側（写真中）から、FC型レセプタクルに接続する。
・光ファイバからのレーザ光が対物レンズに入るように、光ファイバの位置・向きを調整する。
・光ファイバ（レーザ光）の位置は、差動マイクロメータヘッドにより調整（芯出し調整（YZ軸調整））します。
・光ファイバ（レーザ光）の向きは、キネマティック機構により調整（あおり角度（角度 βθ）の微動調整）します。
　・β軸の調整ツマミ：上方（写真で左方向に出ているツマミ）
　・θ軸の調整ツマミ：下方（写真で左方向に出ているツマミ）
・β軸の調整ツマミを右に回すと、β角度は右回りに回転します。
（βはY軸を中心とする回転。”右回り”は、写真で、Y軸を左手前から右奥の方向に見るときの方向。）
・θ軸の調整ツマミを右に回すと、（上から見る視野で）光ファイバは左回りに回転します。
・レーザ光の形状は、ビームプロファイラやターゲットなどを使って確認します。
・対物レンズ保持部は、右側ネジ（写真中）を使って調整します。
　光軸方向 (X軸) のフォーカス微動調整となります。
　レーザ光の形状を、ビームプロファイラやターゲットなどを使って確認します。
・光ファイバの調整（YZβθ軸調整）、対物レンズの調整（X軸調整）を繰り替えします。
・ホルダユニット全体の傾斜角度β（β2と呼称）の微調整が可能です。調整ツマミは底面に付いています。
　調整ツマミを右に回すと、β2角度は右回りに回転します。
（β2はY軸を中心とする回転。”右回り”は、写真で、Y軸を左手前から右奥の方向に見るときの方向。）